分子夾雑の生命化学

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新学術領域「分子夾雑の生命化学」第1回東海シンポジウムが開催されました。

新学術領域「分子夾雑の生命化学」第1回東海地区シンポジウム開催報告

名古屋工業大学大学院工学研究科 築地真也

 

令和21026日(月)に名古屋工業大学4号館ホールにて、当領域の第1回東海地区シンポジウムを開催しました。東海地区でのシンポジウム開催は初となります。今回の世話人は、公募班の築地(名古屋工業大学)が務め、領域関係者の6名の先生による依頼講演に加え、3名の先生に招待講演を行なって頂きました。今回はコロナ禍での開催ということで、会場では厳重なコロナ感染予防対策を講じた上、対面とオンライン(Zoom)配信を併用したハイブリッド型での開催となりました。

本シンポジウムでは、はじめに領域代表の浜地先生に開会挨拶をして頂き、次いで、各演者の先生による発表が行われました。依頼講演では、細胞内オルガネラ結合化合物(A01築地)、ヒストンタンパク質化学合成(A01林剛介先生)、タンパク質―リガンド結合様式解析技術(A01北将樹先生)、神経細胞―骨格筋細胞共培養デバイス開発(A03清水一憲先生)、iPS細胞in vivoイメージング(A03湯川博先生)、微小管内部結合ペプチドシステム(A02松浦和則先生)など、さまざまな視点からの分子夾雑化学に関する最新の成果をご講演頂きました。

森英一朗先生(奈良県立医科大学:生物学的相分離の制御と破綻)、鈴木健一先生(岐阜大学:高精度1分子観察で明らかになったラフト組織化と機能)、神取秀樹先生(名古屋工業大学:ロドプシンのメカニズム研究)の3名の招待講演の先生方には、分子夾雑化学の概念を拡張する非常に新鮮で刺激的なご講演を頂きました。久しぶりの対面シンポジウムということで、演者の先生方も全員熱が入り、活発な質疑や意見交換がシンポジウムの最後まで続きました。

今回のシンポジウムは、当領域でも初めての対面/オンラインハイブリッド型での開催でしたが、対面とオンラインのメリットを融合したスタイルは、Withコロナ時代の新しいシンポジウム開催形式として非常に利点が多いことを実感することもできました。当領域の今後の更なる発展が期待される、大変有意義なシンポジウムとなりました。素晴らしい、元気の出るご講演をして下さった演者の先生方に、この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

講演者写真

 

会場風景