分子夾雑の生命化学

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杉本直己先生が The Imbach-Townsend Award を受賞しました。( A02 計画班 : 杉本先生 )

このたび、総括班・計画研究A02班の杉本直己先生(甲南大FIBER、所長・教授)が「The Imbach-Townsend Award」を受賞しました。2018829日、米国・サンディエゴにて開催された国際会議ⅩⅩⅢInternational Roundtable of Nucleosides, Nucleotides and Nucleic AcidsIRT2018)にて授賞式が執り行われ、杉本先生が受賞講演を行いました。

The Imbach-Townsend Award」について

今から約45年前、仏国のJ.-L. Imbach教授と米国のL. B. Townsend 教授が率先して、世界中から核酸科学研究者が隔年に集まる国際会議、“The International Round Table”を設立されました。両教授は核酸化学の分野において、大変著名な科学者です。この会議は隔年米国、欧州等で開催されており、当該分野では最も重要な国際会議として知られています。2000年、両教授が大学を退職され、このイニシアチブを継続する新しい国際学術組織IS3NA(International Society for Nucleosides, Nucleotides, and Nucleic Acids)が設立されました。そこで核酸科学の分野において、素晴らしい業績を有し、当該分野に貢献した顕著な研究者に隔年授与する賞として、“The Imbach-Townsend Award”が創設されました。本賞は、化学者と生物学者の両方に授与されるものであり、“The Montgomery Award”と共に核酸化学分野では国際的な最高の賞であります。例えば、本賞の最初の受賞者は、H. G. Khorana教授(1968年度ノーベル生理学・医学賞受賞者)の共同研究者であるM. Caruthers教授(米国科学アカデミー会員)であり、“The Imbach-Townsend Award”の価値の高さが伺えます。なお、杉本先生は本賞の日本人最初の受賞者となります。

 

IRT2018における受賞式および受賞講演の様子(写真は東北大学和田健彦教授のご提供)