分子夾雑の生命化学

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分子夾雑の生命化学第5回領域会議が開催されました。

分子夾雑の生命化学第5回領域会議 報告書

 

京都大学 工学研究科  CIBIC特定助教 坂本清志

 

 2021年4月15- 17日にアクロス福岡にて、新学術領域研究「分子夾雑の生命化学」第5回領域会議が開催されました。本来なら、領域最終年度の開始にあたり、対面で開催したかったのですが、COVID-19感染拡大防止の観点から、対面とオンライン(Zoom)配信を併用したハイブリッド型での開催となりました。

本領域会議は、領域趣旨と領域内の研究内容を共有するとともに、研究者間の連携を深めて共同研究を一層推進することを目的としています。ハイブリット形式での開催ではありましたが、17名の先生が対面形式で、25名の先生方にはオンライン形式でご発表いただきました。

 領域会議では、冒頭に領域代表浜地格先生から領域趣旨説明やこれまでの成果、活動内容ならびに最終年度における活動予定等が報告されました。
次いで、3日間にわたって各A01、A02、A03班に所属する計画班および公募班の先生方による最新の研究成果報告が行われ(発表20分、質疑応答5分)、合成化学、物理•計算化学、分析•応用化学等を含む非常に多岐に渡る研究分野から、非理想状態である分子夾雑な環境の生体分子システムの理解を目指した魅力的な数多くの研究成果が報告されました。

領域会議としては、初めての対面/オンライン併用ハイブリッド型での開催でしたが、対面とオンラインのメリットを活かして、非常に熱く活発な質疑応答や意見交換が最後まで続きました。
会議最終日には、現地参加された浦野泰照評価委員(東京大学)からコメントをいただき、ハイブリット形式での会議開催を非常に評価していただくとともに、領域最終年度にあたって、これまで以上の学際的でおもしろい成果に期待するとの激励のお言葉をいただきました。

全体を通じて、参画研究者による活発な意見交換が行われ、分子夾雑化学という新しい学理の構築を目指す本領域を推進する上で大変有意義な会議となりました。

    

領域会議会場風景

 

対面/オンラインハイブリッド型による質疑応答の様子