分子夾雑の生命化学

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新学術「分子夾雑化学」海外派遣 ( A03計画班 : 小野島先生 )

海外派遣報告書

 

名古屋大学未来社会創造機構特任講師

小野島 大介

 

計画研究A03班の小野島は、2018年3月7日~10日にカンボジアで開催された国際会議International Congress on Pure & Applied Chemistry (ICPAC) 2018(開催場所:Siem Reap)にて招待講演を行った。ICPAC 2018は、アジア、オセアニア、南太平洋地域の化学の発展に向けて、カンボジア化学会主催、マレーシア化学会等共催で開催された学術会議である。講演の中で小野島は分子夾雑と診断(がん医療への展開)に関するデバイス開発を紹介し、分子夾雑の生命化学をほとんど扱っていない東南アジアにおいて、日本の生命化学の新しい学術領域の広報を行った。

カンボジアでのICPAC 2018への参加に続いて、小野島は2018年3月11日にタイに移動し、2018年3月12日にKing Mongkut’s Institute of Technology Ladkrabang (KMITL)(所在地:Bangkok)のSakon RAHONG博士を訪問した。RAHONG博士は名古屋大学で学位取得後タイに帰国し、KMITL講師としてナノ結晶材料の研究開発に従事していた。実験室には半導体材料合成・評価の環境が整備され、タイでは初めての導入となるPLD蒸着装置が設置されていた。現在も名古屋大学客員准教授を兼務するRAHONG博士とは、ナノ材料のデバイス応用に向けた研究連携が期待されており、今回の現状視察を通じて今後の国際連携と将来の若手研究者受入に向けた協議を進めることが出来た。

KMITL訪問の様子