分子夾雑の生命化学

分子夾雑の生命化学

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第二期公募班募集のお知らせ

分子夾雑化学」では、令和2年度より本領域研究に参加いただける公募班を募集しております。今回の公募では、全体としては、単年度あたりの応募額250万円を上限とする挑戦的・基礎的な研究を18件とともに、応募額500万円を上限とするより優れた業績が期待される先駆的・発展的な研究を5件募集します。

対象となる研究分野

本領域は、細胞や生体組織を「様々な分子が高密度雑多に混在する分子夾雑系」としてとらえ、この分子夾雑な環境で生体分子の構造解析や機能制御を可能とする機能性分子・システムの合理的な設計指針を確立することを目的とします。

有機化学、合成化学、物理化学、計算化学から分析化学、応用化学を基軸に、その最先端を総動員して「分子夾雑」化学の基盤構築を行い、従来多くの試行錯誤を必要とした創薬や生体イメージング基盤の革新を実現し、新規な疾病診断や治療法の創出にも繋がる新しい学術領域の形成を目指します。

本領域では 3 つの研究項目を設定し、異種多様な研究分野の相互循環・連携を強力に促進します。

研究項目 A01 では、分子夾雑環境でも機能する独創的な合成化学を基軸として、生体分子の解析・制御を可能とする人工分子の創成を目指した実験的な研究を対象とします。

研究項目 A02 では、物理化学・計算化学な観点から、細胞や基板表面のような分子夾雑環境の定量的な解析や記述を目指した実験的ならびに理論的な研究を対象とします。

研究項目 A03 では、1細胞だけでなく組織や in vivo まで含めた生体夾雑系を対象としてその特性を定量的に評価できる分析化学的手法やバイオデバイス構築を目指した実験的な研究を対象とします。

公募班には、計画班だけでは不足する研究分野を補い、領域研究体制を一層発展的なものにする役割を期待しています。そのために総括班として CIBIC ( 統合生命化学研究センター )を運営し、公募班の積極的な関与を促しながら、計画班と一体になった分野横断的共同研究を推進します。

研究項目

応募上限額

採択目安件数

A01 分子夾雑の合成化学

250 万円

500 万円

18件

5件

A02 分子夾雑の物理・計算化学

A03 分子夾雑の分析・応用化学